はりあん
大人、子ども関係なく、極度の疲労は一時的な食欲不振や胃腸障害を引き起こしますが、症状が少し続いたら、まずは病院でしっかり検査をしてもらうことが大切です。検査の結果、はっきりした原因がわからなかった場合、特に子供が慢性的に食欲不振や胃腸障害を訴えた場合はストレスによる神経障害、神経症状が出ている可能性もありますので、周囲の環境を疑うことも必要だと考えます。
属性 | 10代(高校生) 女性 |
主訴 | 胃の気持ち悪さ。吐き気、胃痛。食後よくない。食事を変えたが効果なし。内科や診療内科行ったが良くならない。中学3年生くらいから症状でて最近悪化している。現在漢方飲んでいる |
状況 ・ 結果 | ◆来院理由・患者さんの状況 母親と本人(高校生)の二人で来院。当院初診が高校3年生の春。胃の不調は中学3年生のころからあったのとのこと。母親としてははじめは高校受験のストレスだと考えていたが、受験が終わって高校生活がはじまっても症状があまり改善せず、高校生活の中で徐々に悪化していったため来院。 ◆1回目 施術の前に丁寧にカウンセリングを行い。身体症状の原因を探るように心がけた。結果、学校のことや、やや厳しすぎる父親の存在が明らかになって対処方法についてお母様を含めてお話をした。施術は小児鍼を併用しながら最終的には普通の使い捨ての鍼を使用して自律神経を整える施術を行なった。 ◆2回目(初診から1週間後) 以前より胃の痛みや違和感を感じる強さや頻度が減少したが、週末に冷たいものを食べたら胃が痛くなったとのこと。本人曰く『父親に(多少)体調が良くない状態でも「学校に行けるようなら行け」と言われて、無理して行くのがストレスとのこと』施術はお灸も行なった。 ◆3回目(2回目から1週間後) 少し環境を変えることにして調子も良くなってきた。常に気になっていた胃腸の具合も気にならない時間ができてきた。引き続き自律神経や疲れをとる施術を行なった。 ◆4回目 (3回目から10日後) 調子の良いときもあったが、気候が暑くなるにともなって体調が悪化。朝起きるとすでに気持ち悪いとのこと。回復段階であっても一時的に悪化することはあるので、無理せず様子を見るように案内し、今まで通りの施術を行なった。 その後、来院がなく1ヶ月後に母親から調子が良くなったと丁寧なメールをいただく。娘さんといろいろ話した末、環境を変える決断をして、最後の施術のあと劇的に調子が改善して、現在は久しぶりに胃痛や胸焼けのない生活を取り戻し生き生きと過ごしているとのこと。(今後の通院の相談もされましたが調子が良いのでしばらく様子をみることになり、一旦鍼灸は終了) |