40代で体外受精(IVF)・胚移植を経験し、一度は陰性という結果になりましたが、次回の採卵まで体づくりを続けていた期間に自然妊娠された症例です。
はりあん今回の症例の特徴は「過去に自然妊娠した経験がある」という点です。実はこのような患者さんが体外受精にすすむ例はめずらしくありません。
妊活では年齢や治療法ばかりに目が向きがちですが、一度でも妊娠できたことがあるという事実は、とても大きなヒントになります。
一度は妊娠したことのあるご夫婦なので、上手に対処すればまたうまくいくこともあります。
当院では「うまくいった時のパターンをもう一度探す」ことも妊活の重要な戦略だと考えています。
以前妊娠した頃は、どのような生活をしていたのか、仕事はどうだったのか、睡眠や食事、運動量、ストレスの状態はどうだったのか。
こうした内容は検査では分かりませんが、カウンセリングを通して一緒に振り返ることで、現在との違いや妊娠しやすい状態へ近づけるヒントが見つかることがあります。
もちろん年齢を重ねることで卵子の変化など避けられない要素もありますが、身体の状態を整えることで妊娠しやすい環境づくりは十分期待できます。
「以前は自然妊娠できたのに、最近はなかなか結果につながらない」という方は、一度立ち止まって、ご自身の”うまくいった頃”を振り返ってみることも大切だと考えています。
| 属性 | 40代 女性 |
| 主訴 | ・40代での妊活・不妊治療 ・人工授精3回陰性後、体外受精へのステップアップを予定 ・2回の自然妊娠歴があるものの、いずれも流産となり不育症への不安がある ・排卵誘発剤による頭痛や吐き気などの副作用があり、心身ともに負担を感じている ・妊娠しやすい身体づくりと体質改善を希望して来院 |
| 状況 ・ 結果 | 状況:20代後半で結婚後、結婚5年目に自然妊娠するも流産。その後約4年後にも自然妊娠したが、こちらも流産となる。 30代後半からクリニックでの不妊治療を開始し、人工授精を3回を行うも結果はすべて陰性。当院には知人の紹介で来院されました。 初回のカウンセリングでは、不妊だけでなく「流産を繰り返していることへの不安」があり、また排卵誘発剤による頭痛や吐き気などの副作用にも悩まれ、積極的な治療にも迷いがあったように感じました。過去に自然妊娠できていたことから、その頃の身体の状態に少しでも近づけることを目標に、週1回を目安として体質改善を中心とした鍼灸施術を開始しました。 施術期間中にも人工授精を2回行いましたが妊娠には至らなかったものの、排卵誘発時の頭痛や吐き気は以前より軽減し、身体への負担も少なくなっていきました。 来院から約3か月後には初めての体外受精を行い、採卵では複数の胚盤胞を凍結することができました。しかし、その後の凍結胚移植は陰性という結果となりました。 体外受精が一区切りとなったこともあり、次回の採卵まで2〜3か月身体を休ませることになりましたが、その間も妊娠しやすい身体づくりを目的に鍼灸施術は継続しました。 すると約2か月後、本来であれば生理開始後に病院を受診する予定でしたが、生理が来なかったため妊娠検査薬を使用したところ陽性反応を確認。自然妊娠が判明しました。 妊娠後も20週頃までは週1回、その後は月2回程度の施術を継続し、逆子になることもなく経過は順調。予定日の約7週間前に自然分娩で無事に元気なお子さんを出産されました。 |
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