
仕事で妊活に携わっている関係で、毎年、厚生労働省が公表している「5歳階級別の出生数」を確認しています。
50歳以上での出産は絶対数こそ少ないものの、毎年一定数発生していることは以前から把握していました。ただ、その内訳(母親と父親の年齢構成)については、以前から気になっていました。
今回、その詳細な内訳をWeb上で確認できることを知り、非常に興味深かったため、皆さんと共有したいと思い、コラムにしてみました。
データは、政府統計の総合窓口である「e-Stat」で、誰でも閲覧できます。
今回は、令和6年(2023年)人口動態統計の資料をもとに、母親と父親それぞれの年齢別「嫡出出生数」を抽出し、ヒートマップ(色分け表)にして分析してみました。
表の見方について
下の表では、
- 出産数が最も多い部分を「🟥赤🟥」
- 次に多い部分を「🟨黄色🟨」
- 少ない部分を「🟩緑🟩」
で示しています。
表1:全年代の傾向
まず下の[表1]の🟥赤色部分に注目してみてください。
20歳代から45歳前後まで、どの年代においても「同じ年齢同士の夫婦」が最も多く出産に至っていることが分かります。
これは、同年代の夫婦がそもそも多い(母数が多い)ため、その結果として出生数も多くなると考えられます。
非常に分かりやすく、妥当な結果と言えるでしょう。

表2:40歳女性の場合
次に、40歳の女性に注目してみます。
下の[表2]では、赤い枠で囲っている部分が「女性40歳」、丸印が「40歳同士の夫婦」を示しています。
40歳を中心に、左右10歳差までを見てみると、いずれも黄色のゾーンに入っており、10歳年上でも10歳年下でも、ほぼ同程度の出産数であることが分かります。
さらに詳しく見ると、
- 30〜39歳の年下の夫(6,184人)
- 41〜50歳の年上の夫(8,209人)
となっており、年上の夫との出産数の方が多い結果でした。
一般的に「男性が年上の夫婦」は数として多いと考えられるため、母数が多い分、結果として出産数も多くなっていると推測されます。

表3:45歳女性の場合
では、45歳の女性ではどうでしょうか。
下の[表3]でも同様に、赤枠が45歳の女性、丸印が45歳同士の夫婦を示しています。
左右10歳差を見ても、出産数は大きく偏っておらず、ほぼ同程度であることが分かります。
左右5歳差までは黄色ゾーン、それ以上になると徐々に緑に近づいていきます。
この結果から、45歳の女性においても、最も多く出産しているのは同年齢の夫との組み合わせであることが分かります。「45歳の女性は若い夫でなければ出産が難しい」という傾向を示すデータにはなりませんでした。

表4:50歳以上の場合
最後に、50歳以上の出産について見てみます。
下の[表4]をご覧ください。(後日用意しますが先のグラフの50歳を中心に見ていただければOKです)
個人的には、この年齢になると「若い夫であることが出産の条件になるのではないか」「50歳に集中し、51歳・52歳以降はほとんどないのではないか」と予想していました。
しかし実際には、
- 夫の年齢は「同じ50歳」のケースが最も多く
- 女性の出産年齢も50歳に極端に偏ることはなく、50歳から55歳にかけて徐々に分布している
という結果でした。
グラフ全体を眺めると、他にもさまざまな気づきがあります。
皆さんは、このデータを見てどのような感想を持たれたでしょうか。
