不妊治療中の生理痛軽減

はりあん

生理痛だけが主訴で来院される方はほどんどいませんが、妊活が理由で当院に通われる患者さんの中には『毎月必ず飲んでいた痛み止めを使わなくなった』『こんなことは今までなかった』と鍼灸施術を受けたひと月目から生理痛が軽減する方もおられます。不思議なことにひと月目から生理痛が改善する患者さんが一定数おられる一方で、どうしも生理痛が変化しない方もおられます…)生理痛と不妊には直接的な関係はありませんが、小さな積み重ねが良い結果に繋がることもあります。

属性30代前半 女性
主訴不妊で妊活中。生理痛はあるが生理周期は30日くらいで問題ない。排卵時におりものもある。旦那さんも30代で精子を婦人科で調べてもらったが特に問題ない。
状況

結果
◆来院理由・患者さんの状況
結婚半年後に妊活開始。生理周期が順調だったので1年間自力で妊活をしたが陽性なし。その後、婦人科で検査とタイミング法を1年行ったが妊娠しない。その間漢方とサプリも何種類か服用してみた。最近、人工授精を提案されたので病院通い以外で、他になにか自分で出来ることがないかと考えて、以前から気になっていた鍼灸を試してみることにした。

◆週1回の施術を3回行った後
初診は妊活カウンセリングからスタート。鍼灸施術をはじめて3週間後に1回目の生理が来たが経血にいつもある血の塊がなかった。生理痛も痛み止めを飲まなくても良いくらいに改善した。2回目の人工授精を行ったが陰性。

◆その後、週1回の施術を4ヶ月継続
生理痛は少し重い月もあったが4ヶ月連続痛み止めを使わなかった。人工授精は2回で一旦ストップして、1回タイミング法をしたあと体外受精をすることにした。はじめての採卵に向けて少しでも良い卵子が取れるように継続して鍼灸施術をおこなった。

◆鍼施術から半年後
1回目の採卵・胚移植ではじめての陽性(妊娠4週目)。その後妊娠を継続。

◆妊娠11週目まで週1回から10日に1回で鍼灸施術
つわりがほとんどなくなり体調が安定してきたので妊活の鍼灸終了😊
はりあん

今回のケースでは、2回目の人工授精の後ご夫婦の希望もありスピードを重視したため体外受精となりました。タイミング法が長期間続くとマンネリ化やモチベーションの低下、タイミング疲れなどで、続けても結果が出にくくなるケースがあります。現在は体外受精でも健康保険が利用できるようになり経済的な負担が緩和されているので体外受精は良い選択だと思います。

  • URLをコピーしました!