毎年厚生労働省が発表している出生数に関する情報です。妊活にも力をいれている当院としては患者さんと会話する上で、出産に関して大まかな数値を抑えておく必要がありますので定期的にこのような数字は確認しております。(詳細な数値の発表が2021年までなので)今回は2021年の数字を扱っていますが、2022年の出生数は約77万人で2021年の81万人より約4万人減少しています。2021年に関して個人的に気になった点を以下に箇条書きにしています。(厚労省のリンクはページの最後にあります)
- 2021年の出産の総数は前年の84万人から約3万人減少して81万人
- 総数減少傾向の中「40歳~44歳」の階級だけ出生数が前年より増加
- 「40歳~44歳」と「45歳~49歳」の階級で第二子と第三子の出産が前年より増加
- 「25歳~29歳」の階級で第三子の出産が前年より増加
- 母の年齢が「45歳~49歳」の出生数は全国で1597人(昨年は1624人)
- その1597人のうち、第一子は595人(約1/3)
- 母の年齢が50歳以上の出生数は全国で20人(昨年は52人)
- その20人のうち、第一子は11人
- ちなみに同サイトの過去のデータも確認するとわかるのですが、50歳以上の出産数は2014年から2020年までは 毎年50名以上いて、そのうちの約半数は第1子の出産でした。上記の通り、2021年は半数以下の20名に減少しましたが、やはり半数は第1子の出産でした
- 21年の体外受精での出生数は、まだ「日本産科婦人科学会」から発表されていませんが、2020年では全体の出生数が約84万人に対して体外受精での出生数は約6.1万人なので約13.7人に一人は体外受精による出生となります
▶ 厚生労働省サイト(PDF):母の年齢(5歳階級)・ 出生順位別にみた出生数
▶ 厚生労働省サイト 令和3年(2021)人口動態統計(確定数)の概況
▶ 厚生労働省サイト(PDF):令和4年(2022)人口動態統計(結果の概要)